豊丘時竹の続続「平素の戯言」

エッセイでもコラムでも随筆でもなく、ミセラニーです。

伊藤哲夫

 最近ブログの世界でも、中国は実は日本の首相が靖国を参拝することを望んでいるのだ、だから次期首相はその裏をかいて靖国参拝をしない首相を選べ、という意見を筆頭に、福田康夫を推すものが多くなった。本当かいな、と疑問に感じていたが、月刊の「明日への選択」6月号の「今月の主張」の『「アジア外交再建」の空虚』で、伊藤哲夫がその考えを一蹴してくれている。福田康夫を選んではいけないことが納得できる。
 氏は上記の主張の中で、福田康夫靖国参拝に対する発言
「相手(中国)の立場を考えながら相手に説明しなければ、交渉ごとはうまくいかない」
 に対して、次のようにこたえている。
━相手の立場を考えろというが、要するにこれまで日本がしてきたのはこの種のことでしかなかったではないか。この上、一体日本は何をせよというのか━
 アメリカは次期首相に靖国参拝を望んでないとの意見に対しては、私は氏が引用しているアーミテージ前米国国務副長官の次のような言葉を孫引きさせてもらう。
「中国の行動によって、日本の政治やビジネス活動の方向や歩調が左右されてはならない」
 本文の最後の部分で氏は、
━『安倍政権だけは阻止』と中韓両国は考えて蠢動している━
ということを述べているが、本文を読み、安倍晋三を選んで間違いないと確信した。
明日への選択」、優れた媒体である。本文を読んだだけで元が取れた。


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