豊丘時竹の続続「平素の戯言」

エッセイでもコラムでも随筆でもなく、ミセラニーです。

小論文

 24日(土)に「理系の文章」(?)を放送大学で講義する。
『ホンモノの文章力』(樋口裕一、集英社集英社新書)という本に「小論文の書き方」が出ている。これは、小論文の書き方の本として、完璧なものである。これを参考にして、「文章の書き方」を講義してこようと思う。で、自分の参考にするために、ここに、「小論文の書き方」を要約しつつ抜粋する。本書の「第二章小論文・レポート・投書ーー意見文の書き方」のうちの「1小論文とはなにか、2どんなテーマでも、『型』を守って書く」の部分を、一部は丸写ししつつ非常に短くまとめたものである。


 小論文は意見文である。意見文というのは、イエス・ノーを答える文章である。
 で、その書き方である。与えられたテーマに対して、賛否両論のあるイエス・ノーの答えのできる問題提起の文章を作り、イエス・ノーを自分で決めて、その根拠を述べる。それが小論文である。
 そのとき、次の四部構成で書く。「ゆとり教育」が与えられたとする。
[Ⅰ・問題提起]
  課題をイエスかノーで答えられる形式に転換する。「ゆとり教育が行われてきた  が、それは正しいのか」などに変換する。
[Ⅱ・意見提示]
  イエスとノーのどちらの立場をとるかを示す。イエスの立場なら「確かにノーの面 もある。しかし自分はイエスの立場をとる」という形式にする。
  例題はノーの立場が解答文となっている。こうある。
 「確かに、ゆとり教育のおかげで、……自由に生きられるようになった面はある。(途中全部省略)。しかし、ゆとり教育は、大きな問題を抱えているのである」
[Ⅲ・展開]
  イエス・ノーの根拠を示す。問題となっている事柄の背景、原因、歴史的経過、結 果、背後にある思想、実現するための対策など、表面的ではない部分をできるだけ深 く掘り下げて書く。解答例はこう続く。
 「ゆとり教育の大きな問題として、大学に入っても専門科目の勉強についていけない ほどの学力不足がしばしば挙げられ、技術立国としての日本の将来が危ぶまれてい  る。(途中全部省略)。そのあげくの果てが、都市の歓楽街にたむろし、夜中まで遊び歩く若者の 姿なのである」
[Ⅳ・結論]
  もう一度全体を整理し、イエスかノーかをはっきり述べる。余韻をもたせたり、道 徳的目標などをつけ加える必要はない。結論部分は全部書き写そう。
 「私は、ゆとり教育学力低下だけでなく、若者の意欲の低下をもたらし、自己確立 を妨げていると考える。その意味で、ゆとり教育に反対である」


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