豊丘時竹の続続「平素の戯言」

エッセイでもコラムでも随筆でもなく、ミセラニーです。

惻隠の国

 朝青龍が、横綱としての品格に欠ける点は、勝った後のガッツポーズと、土俵の外に押し出してから更に一突きして土俵の下に転げ落とすダメ押しであった。


週刊新潮」3月11日号の「管見妄語」で藤原正彦がそのように書いている。相撲において、相手の足が土俵の外に出た瞬間に力をゆるめ、土俵下に落ちぬように配慮したりするのは、日本独自のもので、朝青龍は惻隠という日本精神をついに理解できなかった、とも書いている。


 ただこの美風を持たない日本人が近年激増している、と氏は最後の方で嘆いてもいる。


「かばい手」などもこの惻隠に当たるのだろうか。いずれ、惻隠の情を無くしてまで、世界に冠たる日本や日本人になったとしても、そんな日本も日本人も、とてものことに魅力がないと言っているのである。


 さらに一言付け加えるなら、女房は朝青竜のダメ押しが大っきらいで、だから朝青竜も嫌いだった。言われてみれば、朝青竜と戦った相手はたいてい土俵下に転落していたように思う。土俵を割ったときに勝負はついているので、それ以上やることはないのである。ダメ押しと言うのは、土俵を割りこむときの最後のひと押しを言うのかと思って
いた。こんなことも知らなかったかと、ちょっと恥ずかしい。


 リフレーン
 国家反逆罪新法を作ろう


 リフレーン
 日本は原爆をもとう。


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