豊丘時竹の続続「平素の戯言」

エッセイでもコラムでも随筆でもなく、ミセラニーです。

出たあ 大学責任論

 本日の「断」に、高校教科未履修問題は、大学が入学試験を易しく、しかも科目を減らしてきたせいだと書いている。いつか誰か言い出すと考えていた。
 なぜかというと、私が大学受験したころは、四十年ほど前になるが、世をあげて入学試験を易しくせよ、科目を減らせ、受験機会を増やせと大合唱していたからだ。なぜそんなことを覚えているかというと、どなたかが、易しくしてもみんなに易しくなる、機会を増やしてもみんなに機会が増えるので入り難さは変わらないのだ、ということを書いていたからである。その風潮に従わない大学は多分淘汰されていたろう。誰かが試験制度を変えてはいけないと言わなくてはならなかったが、先の発言は大きな流れにはならなかった。
 再度、試験を難しくすればすべて解決するが、したところが淘汰される。また一度できたものは元にもどらない。山本夏彦箴言で締める。


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