豊丘時竹の続続「平素の戯言」

エッセイでもコラムでも随筆でもなく、ミセラニーです。

講師は笠間在住のエチオピア人の方

 今日の国際交流講座の講師は、笠間在住の陶芸家でエチオピア人の方、タスファイエ・ガライヤさんである。
 1947年の亥歳生まれと自己紹介なされたのに、日本のことをよくご存じだとまずびっくりさせられた。エチオピアは山国で、外敵に侵入されることがない点で日本と似ている。面積は日本の三倍、人口は8,000万人。高校まではエチオピアで過ごし、その後イリノイ州立大学を1970年に卒業した。アメリカは食べるものと言えば、ハンバーガー、ホットドッグぐらいで、手で食べるものばかり。文化の深みがない。しかし,「人を育てるのが好きで、人間はよかったね」とアメリカのよさもつかんでエチオピアに帰国され、1971年から1974年まで、エチオピアで工業高校の教諭をなさった。そして1975年にユネスコの奨学生として日本の美術工芸を研究するために来日。笠間で陶芸家として認められるまでの苦労話をなさってくださり、そのほかご自分の結婚式で「つれて逃げてよ」と唄ったこと、息子さんが陶芸家を受け継いでいること、二十歳になった時に息子さんが日本人を選択されたことなど、ご本人とご家族の来歴やら教育方針などまでも披露していただいた。
 エチオピア語で「バカ」は「stop」の意味、「トロトロ」は「速い」という意味、「コンジョナシ」は「美人です」という意味、といった冗談っぽい言葉談義のあと、エチオピアの子供のためになさっているボランティア活動の成功譚を話されて終わった。充実した講義であった。とくに「国際交流は言葉の問題じゃない、心の問題である」ことを強調されたが、ご自分の国際交流の実体験に基づく結論である。日本語教師を目指している私の今後の糧にしたい言葉である。
 なお、本日から8月5日(水)まで、水戸京成百貨店で陶芸展覧会をしているという。
 ご本人の了解を得て、撮影した写真を貼付させていただく。

 本日の講師:タスファイエ・ガライヤさん


 
 リフレーン
 日本は原爆をもとう。


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