豊丘時竹の続続「平素の戯言」

エッセイでもコラムでも随筆でもなく、ミセラニーです。

日本語教授法

 6月16日(水)の「日本語教育概論1」の⑧「教授法」を、以下に簡単にまとめる。


日本語教授法
 日本語の指導が必要な児童・生徒の統計
  各種統計について授業を受けた。
 日本語の指導が必要な外国人児童生徒において、日本語の状態がもう大丈夫だという判断を、生徒が自ら判断するのと先生が判断するのとどちらが早いか。
   小学生:先生の方が早く気づく。生徒はそもそも判断できない
   中学生:生徒の方が早い。先生は気がついても手が入れられないことが多い

 平成2年から日系人が日本に来日しやすくなった。平成20年、小中学校に通う外国の方が3万に近づいていると言われている。しかし高校は増えていない。行きたいが行けない人がいるためであるという
 特別支援学校:盲目などの人も増える傾向にある
 茨城:非常に母語多様の県だという。意外にインドネシアの方が多い。スリランカ名誉領事館がある。石下市にある。中古車の売買に従事している。ここにスリランカの人が集まってくるという。カメルーンの人が3人登録されているという
  ブラジル人学校常総市に二つある
  つくば市インターナショナルスクール
   高校卒業資格あり
   日本国籍の人が多い
   英語でやり取りしている


 教授法
  オーラルメソッド
   直接法の走りである。媒介語なし。イギリス人パーマーが大正期に来日して広く受け入れられることになった。台湾朝鮮で日本語教育を行った。
   台湾の教育
    1890年代に日本語教育を行った。当時、台湾には公教育がなかった。総督府がおかれ、日本語を使って公教育を行なった。ありとあらゆる動作を日本語を使って教えた。テキストは「サクラサクラ」であった。日本人教師が殺されたりしたこともあったが、幸せな状況で日本語教育が行われた。パーマーの方法とグアン式との折衷で行われた。ついで朝鮮でも行ったが、コツらには公教育がすでにあったので、トラブルが多発した
  オーディオリンガルメソッド
   1960年代から70年代に盛り上がった方法。繰り返し練習が重視された
  ASTP:Army Specialized Training Programが元になっている
    行動心理学:パブロフの犬、ある条件がそろうと行動が出る、という心理学。これと構造言語学:言語は構造である、という説とを応用して、条件がそろえば日本語が出てくるようにするのがオーディオリンガルメソッドである→繰り返して訓練し、条件反射で日本語が出てくるようにする。それがオーディオリンガルメソッドであるということ。まず耳で聞く。LL教室がこれである。まず聞く。次に話す。次が読む。最後が書く。条件反射では話せるが、ちょっと変えられると応用できない。おはようございます→おはようございます、と訓練することで、この反応はできるが、おはよう、と言われると答えられない。
    練習方法
     ミムメム:模倣と記憶の訓練
     ボトムアップ練習
       行きました
       山に行きました
       近くの山に行きました
       わたしは先週歩いて家族と近くの山に行きました
      こういう練習を次々に繰り返す練習法
  コミュニカティブアプローチ
   アプローチはメソッドより弱く「考え方」ぐらいの意味
   あるタスク(課題)を与えてそのタスクができるようにする。ノーショナルファンクショナルシラバスと言って、機能を中心に依頼とか断るなどの機能をまとめてシラバスにしたものを作り、まず聞くことをたくさん与える。それが溜まってくると自然にしゃべりだす。
   3時を指している時計を見せて、今何時ですか、と聞き、三時です、と答えさせるのがオーディオリンガルメソッドで、インフォメーションギャップを与えておいて、ロールプレイ(自分の目標を達成させるタスク)させるのが、コミュニカティブアプローチである。時計を持たせず(これがインフォメーションギャップを与えることになる)、今何時ですか、と問い合わせさせるロールプレイをさせるのがコミュニカティブアプローチである。媒介語が役に立つことが多い。
   ローロプレイは、シナリオは決まってない。シナリオが決まっているのは、パターンプラクティスという。
   コミュニカティブアプローチが出て、「学習者中心の教育」「意味を重視しましょう、という考え方」が出てきたのである。しかし意味が通じれば、助詞が全部抜けた言葉を使っていても、意味が通じればいいのか、という反論が出てきた。今は、オーディオとコミュニカティブの折衷が行われている。
  ナチュラルアプローチ
   習得するのに役立つ五つの仮説が作られている。その仮説に沿った教育を行う。場面シラバスを用いる。
   習得‐学習仮説
    自然に学ぶことを「習得」といい、意識的に規則を覚えることを「学習」という。とっさの反応は「習得」によって得た知識しか役にたたないとする。
   自然順序仮説
    習得には順序があるという考え方である。
     たべます→食べました→食べません→食べませんでした
     →食べて(て形)→食べる(辞書系/普通形)→食べた(た形)→食べない(ない形)
    次いで一般動詞へと進む
    こんなふうに進んでいくのを自然順序仮説という。
   モニター仮説
    自分がしゃべっているのが正しいのかどうか、人は常に考えているという考え方である。自分でチェックする機能があるということである。それが強くなりすぎると、しゃべるのがいやになる。
   インプット仮説
    少し高い言葉を与える、という考えである。
   情意フィルター仮説
    学習者が持つ不安や防衛的態度のことをいい、これが高いと学習効果が上がらない。


 リフレーン
 国家反逆罪新法を作ろう。


 リフレーン
 日本は原爆をもとう。


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