豊丘時竹の続続「平素の戯言」

エッセイでもコラムでも随筆でもなく、ミセラニーです。

産経新聞よ、太田述正ブログに反論してくれ

 産経新聞は吉田ドクトリンととことん心中するつもりだ、と太田述正ブログ(#4193、http://blog.ohtan.net/archives/52014725.html)にある。その意味するところは、アメリカの属国たる地位に今後とも甘んじることを応援する記事を書くということである。以下に、太田述正氏の言葉の部分(太字)を貼り付けるので、できれば、吉田ドクトリンと心中するつもりはないことを証明し反論してもらいたい。否、日本がアメリカの属国から脱しようと我々読者が決心することができるような記事を書いてくれ。なお、太字の部分にある「下掲のシリーズ記事」に相当する部分は貼り付けなかった。

 本「はてな」ブログを、機会があれば、産経新聞に直接メールしたい気分である。


 本日の「左」の朝日の社説は、全般的に大変できがよろしい。
 論説委員諸君、私のコラムで勉強してるのかも。


 「・・・・・・ 米国の歴史家、ジョン・ダワー氏は近著「昭和 戦争と平和の日本」で、官僚制は「戦争によって強化され、その後の7年近くにおよぶ占領によってさらに強化された」と指摘する。同様に、日本型経営や護送船団方式など戦後の日本を支えた仕組みの多くは、戦時中にその根を持つ。
 ・・・私たちは戦前と戦後を切り離して考えていた。だが、そんなイメージとは裏腹に、日本を駆動する仕組みは敗戦を過ぎても継続していた。ダワー氏はこれを「仕切り型資本主義」と呼ぶ。≪軍と官僚が仕切る総動員態勢によって戦争が遂行されたのと同じやり方で、戦後も、社会は国民以外のものによって仕切られてきた。≫(≪≫は太田がつけた)
 政権交代は、55年体制が覆い隠してきた岩盤に亀裂を作ったといえるだろう。天下り利権や省益を守ることに傾斜してしまう官僚組織、積み上がるばかりの財政赤字。いまや、仕切り型資本主義が機能不全に陥っていることは誰の目にも明らかとなった。
 外交・安全保障も同様だ。普天間基地移設の迷走、そして日米核密約問題は、憲法9条の平和主義を掲げながら沖縄を基地の島とし、核の傘の下からヒロシマナガサキ被爆体験を訴えてきた戦後日本の実相と、今後もその枠組みから脱するのは容易ではないという現実を、白日の下にさらした。 ・・・
 冷戦下、西側の一員として安全保障と外交を米国に頼り、経済優先路線をひた走るという「昭和システム」は、確かに成功モデルだった。だが、時代が大きく変化した後も、私たちはそこから踏み出そうとはしなかった。
 「仕切り型資本主義」は「人任せ民主主義」とも言い換えられる。任せきりの帰結が、「失われた20年」といわれる経済的低迷であり、「顔の見えない日本」という国際社会の評判だ。 ・・・」


 ダメなのは、≪≫↑のところだな。
 戦後も「官僚」が、というニュアンスだが、「米国」だろが。
 それに、戦前も戦後もそのように仕切らせたのは国民だろが。


 これに対し、下掲のシリーズ記事からも分かるように、「右」の産経新聞は、吉田ドクトリンととことん心中するつもりのようだ



 リフレーン
 集団的自衛権の行使を首相に決断させよう
 http://blog.ohtan.net/archives/52004075.html


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