豊丘時竹の続続「平素の戯言」

エッセイでもコラムでも随筆でもなく、ミセラニーです。

戦前の米国の果たした役割

 日本を潰したために共産主義中国を作ってしまった。太田述正ブログ06/27/′10にあった。長い文章を貼り付けたが、役割を述べているところを太字で示した。戦前の日本をつぶしたために、戦前の日本の役割を今負っているとも書いている(太字)。

 夕方になってから貼り付けることが多いので、太田氏の考えを載せるのがどうしても後ろに追いやってしまう結果になることが多い。残念である。しかし、私の記憶のために載せるのだから、よしとする。


URL:http://blog.ohtan.net/archives/52038392.html
太田述正コラム#4096(2010.6.27)
米帝国主義マークIIの構築者(その3)>(2010.11.4公開)

 (4)結論

 「・・・タージアン氏は、「<人為ではなく>状況が世界の中で米国の力を召命(conscript)したのであるとはいえ、現実には、・・・フランクリン・D・ローズベルトとドワイト・D・アイゼンハワー・・・の拭い消せない徴を我々が住んでいる現実は帯びている。・・・」(B)

 「・・・彼は、米国人が、世界支配を目論んでいるのではなく、不完全であれ、自由の恩沢を維持し暴虐なる全体主義的諸体制に対する砦を形成しているところの、良い連中である、というローズベルトとアイゼンハワーの見解を全面的に共有している。・・・
 ・・・米国が立ち向かわなければならなかったところの、恐るべきかつ有力な悪の諸力・・過激なイスラムテロ、ソ連ナチスドイツ、帝国日本・・を十分に理解している人々にとっては、米国の人々が成し遂げたことに感銘を受けざるをえない。

→このうち、「帝国日本」については、断じて否である、と我々は言い続けなければなりません。(太田)

 米国の強力な役割なかりせば、この世界は、ずっと多くの苦悩に満ちたところの、はるかに野蛮な場所になっていたことだろう。

戦前における「米国の<トチ狂った>強力な役割」のせいで、東アジアだけをとっても、共産主義支那朝鮮半島北部、及びインドシナを席巻し、支那では国共内戦、大躍進/文化大革命の惨禍、朝鮮半島では朝鮮戦争北朝鮮における人権蹂躙、そしてインドシナではベトナム戦争ポルポトによる大虐殺、等々の天文学的な「苦悩」が戦後にもたらされたことを考えると、この書評子が言っていることは犯罪的です。(太田)

 タージアン氏が記すように、米国が全球的に手を伸ばしたのは、征服したりコントロールする精神からではない。
 米国の帝国(imperium)は「なるべくしてなったのであって意図してつくったものではない(is an empire by default, not design)…。状況が米国の力をこの世界へと召命した」というのだ。

東アジアにおいて、「意図」的に日本帝国を崩壊させた結果として、「なるべくして」日本が戦前に果たしていた役割を、東アジア、ひいては全世界において、果たさざるをえ「なくなったのであっ」た、と言い換えるべきでしょう。(太田)



 リフレーン
 集団的自衛権の行使を首相に決断させよう
 http://blog.ohtan.net/archives/52004075.html


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