豊丘時竹の続続「平素の戯言」

エッセイでもコラムでも随筆でもなく、ミセラニーです。

集団的自衛権

 自民党集団的自衛権を含む「必要最小限の自衛権行使」が全面的なものか、つまみ食いなのかは、分からないので、日本維新の会やマスコミは質さなくてはならない、と述べている。以下にコピペする(太字)。URL(イタリック)ほか書誌的事項をその直前に載せる。

 なお、赤字で示した部分から判断すれば、国防軍への名称変更は行なう気がない、ということになる。


URL;http://blog.ohtan.net/archives/52155679.html
太田述正コラム#5865(2012.11.25)
<過去・現在・未来(続x45)>

<太田>


 コラム#5863で、「自民党は、自衛隊国防軍への名称変更を、政府憲法解釈変更で行おうとしているのか、憲法改正で行おうとしているのかを明らかにすべきだ。」と書いたけど、自民党のサイトで11月21日付の「自民党選挙公約(案)」を発見・・案がとれたのを発見できず!・・ したところ、その本体中に「国防軍」という言葉は出てこない一方、「「日本国憲法改正草案」の主な内容」の中に、「自衛権を明記し、国防軍の保持を規定。」とあった
http://www.jimin.jp/policy/pamphlet/pdf/j_file2012.pdf
ので、自衛隊国防軍への名称変更は「憲法改正で行おうとしている」ってことになるね。


 なお、この「自民党選挙公約(案)」には、「政府において、わが国の安全を守る必要最小限度の自衛権行使 (集団的自衛権を含む)を明確化<する>」と記されているだけなので、政府憲法解釈変更でやろうとしている集団的自衛権の「明確化」が全面的なものなのか、それともつまみ食い(=宗主国サマご奉仕分だけ)なのかは、これだけ読んでも分からない。
 日本維新の会や主要マスコミは、この点で自民党を追及して明らかにさせるべきだ。
 どうして、みんなこんな重要な話を蔑ろにしてるんだろねえ。
 憲法改正など物理的にできやしない、というのは常識だし、そもそも日本の憲法には規範性がない、ともボクは考えているわけだが、とにかく、憲法改正して何々をやる、というのはやる気がない、やらない、に等しいとみなせばよろしい。
 他方、単に、(つまりは憲法を改正せずして、)何々をやる、と言っている箇所はやる気がある、やる、ということだから、きちんと中身を説明して欲しいし、説明してないのなら、その点を質さなきゃいかん。


 ついでだが、同じ「自民党選挙公約(案)」中の「統合運用、内部部局と各幕僚幹部 との関係の見直し、専門性に応じた自衛官と文官の適切配置(UC混合組織への改編 )、部隊運用組織の統合などを進め<る>」というくだりも重要だな。
 民主党政権がやらなかったので、自民党が次の政権の一角を担うようになったら、ぜひとも実行して欲しいね。


 リフレーン
 集団的自衛権の行使を首相に決断させよう
 http://blog.ohtan.net/archives/52004075.html


 リフレーン2
 日本と中国をいつまでも仲違いさせておくことは全欧米諸国の、ここ百年の基本戦略である(藤原正彦管見妄語」162、週刊新潮31号、平成24年から)