豊丘時竹の続続「平素の戯言」

エッセイでもコラムでも随筆でもなく、ミセラニーです。

iPS細胞

 iPS細胞は、二つの研究を無意味なものとしてしまった。ES細胞体細胞クローンである。


 しかし、こういうことは、科学の研究ではよくあることである。私が学生のころは、豚から抽出したインスリンを、そのころはたしかN末端だかC末端だかを変化させて人インスリンにいかに似せるか、という研究が熱心に行われていたように思う。遺伝子組換えで大腸菌インスリンを作らせることができるようになり、その研究は終わった。わが誘起多胎の研究も似たところがある。うまくいかないことが分かって、受精卵移植の研究を賛美するための研究となったが、しかしそれこそが、誘起多胎に与えられた使命だったのだと、今にして思うのである。誘起多胎は無理なのだから、受精卵移植で双子をつくるしかない、とみんなが納得することになった。


 リフレーン
 集団的自衛権の行使を首相に決断させよう
 http://blog.ohtan.net/archives/52004075.html


 リフレーン2
 日本と中国をいつまでも仲違いさせておくことは全欧米諸国の、ここ百年の基本戦略である(藤原正彦管見妄語」162、週刊新潮31号、平成24年から)