豊丘時竹の続続「平素の戯言」

エッセイでもコラムでも随筆でもなく、ミセラニーです。

独立することなく政治家の質を向上できない

 太田述正コラムからのコピペ(太字一部赤字)である。コラムのURL(イタリック)と書誌的事項はコピペの直前に置く。
 コピペの部分を読めば、
憲法9条の解釈再修正(集団的自衛権完全行使)→日米安保の双務化→NATOの東アジアへの拡大ないし日米安保のANZUSとの統合
 が成り立ったときが『日本が独立した』ときなのだろう。私はそのように読みとった。これで独立へ至る段取りが理解できたような気がする。


URL;http://blog.ohtan.net/archives/52231306.html

太田述正コラム#7919(2015.9.19)
<皆さんとディスカッション(続x2755)>
<supply2525>(ツイッターより)


 おおたん教えて!
 日本が日米安保を解消して、憲法9条も改正したとしてさ、完全に自主独立すると防衛費が年間20兆〜30兆がずっとかかるとかみたいだけどホント?
 あと日本は核武装すべき?
 制服組の官僚だったおーたんの分析を教えて!
 あ、あんまりブロクとかみてません。

<太田>(同上)


 憲法9条の解釈再修正(集団的自衛権完全行使)→日米安保の双務化→NATOの東アジアへの拡大ないし日米安保のANZUSとの統合→防衛費をさして増やす必要なし。
 核武装はすべきだが、現実には、核弾頭と搭載用固体燃料弾道弾を1年以内で保有できる態勢の構築だろうな。

[途中略]


<安保について>

 私は、安全保障条約について賛成でも反対でもありません。
 賛成よりの意見と言えば、総理大臣にしか分からない、世界情勢や国家機密があるということです。
 私達のような一般国民や、野党及び与党の方々ですら知らない事。
 又、知らせてはいけない事があると考えています。
 それ故に、説明が満足に至らないのでしょう。
 何故なら、素人の国民ですら多少の知識が有れば、メリットとデメリットを複数個考えられます。
 総理大臣ともなれば、細部の情報も入ることから、説明はいくらでも出来ます。


⇒公開情報に関しては、一般国民と首相との間に情報格差はない時代に我々は生きています。
 もちろん、機密情報は別ですが、これらの情報を総合して情勢判断を行う際、世界で一番多くの情報に接することができる米大統領が判断ミスばかり犯すことからも分かるように、様々な偏見や先入観が判断を曇らせるのであり、大統領や首相の方が一般国民より、このような判断能力が優れているというわけでは必ずしもありません。
 現に、安保法制の件では、日米どちらの政治指導者達も、中共当局の掌の上でころがされているのですが、そのことに、(オバマ自身はそうでないのではないかと私は想像していますが、)全く気付いていないように見受けられます。(太田)


この事に、正解と不正解は有りません。何かをするには、必ず良い点と悪い点が出てくるので、それをいかに上手に解消していくかではないでしょうか。


 反対よりの意見は、多くの方々が言っておられるので、省略します。
 一つだけあるのは、野党と共に意見交換をしながら政治をしていくのにも関わらず、強行は良い手段ではありません。
 全体の政治を見ていて、揚げ足の取り合いで、正直信頼していません。
 まるで、陰湿な中学生です。
 混乱に乗じて他人を怪我させたり、陰で蹴落とそうとしたり、人としてのレベルが低く、自分が優秀だと思っている人が多いようです。
 はっきり言えば、今の政治家の殆どが必要ないから変えて欲しいです。
 しっかりと話し合いの中から最善の道を探せる、大人な人だけにして欲しいです。


⇒私が、当コラムを通じて力説しているように、外交・安全保障の基本を宗主国たる米国にぶん投げてきたために、日本の中央政治家の質が劣化しているのであり、日本を米国から「独立」させることなく、質の改善を行うのは不可能に近い、と思って下さい。(太田)


 リフレーン
 集団的自衛権行使を首相に決断させよう
 http://blog.ohtan.net/archives/52004075.html


 リフレーン2
 日本と中国をいつまでも仲違いさせておくことは全欧米諸国の、ここ百年の基本戦略である(藤原正彦管見妄語」162、週刊新潮31号、平成24年から