豊丘時竹の続続「平素の戯言」

エッセイでもコラムでも随筆でもなく、ミセラニーです。

謝罪

 オバマ大統領は謝罪に来たということを、太田述正コラムからコピペ(太字一部赤字)する。コラムのURL(イタリック)と書誌的事項はコピペの直前に置く。


URL;http://blog.ohtan.net/archives/52244033.html
太田述正コラム#8427(2016.5.30)
<皆さんとディスカッション(続x3009)>
<太田>(ツイッターより)


[途中略]



<FcknYrRE>(「たった一人の反乱(避難所)」より)


 オバマ大統領の「謝罪」っていうのは、核を使ったことを謝罪するってことですか?
 それともそもそも日本を戦争に追い込んだことを謝罪するってことですか?


<太田>

 いい着眼点だ。
 オバマは、米国による非人道的で無意味だった諸「戦闘」行為の象徴として原爆投下を取り上げたってことであって、それら諸「戦闘」行為は、実は、戦争・・この場合は日米戦争・・そのものの、米側から見た非人道性、無意味性、の象徴群でもあって、要するに、彼は、米国を代表して、原爆投下を日本側に謝罪すると同時に日米戦争そのものについても日本側に謝罪したんだな
 なぜ、そう言えるのかだが、一つは、わざわざ日本訪問前にベトナムを訪問してることをこの前も指摘したところ、それがどんな訪問だったかを思い出せばいい。
 「ベトナムを訪問中のオバマ米大統領は24日、・・・首都ハノイでの演説で「ベトナム戦争は両国に苦痛と悲劇をもたらした」とし、米軍が大量に散布した枯れ葉剤に異例の言及をした。対越武器輸出を41年ぶりに全面解禁するとも表明した。・・・
 <その中で、>「エージェントオレンジ(枯れ葉剤の通称、ダイオキシン類)を除去し、ベトナムの土地が元の姿に戻るように引き続き努力を続ける」<とも述べた>。・・・
 この事実は米国ではタブーに近い。オバマ氏は謝罪こそしなかったが、大統領が言及した意味は大きい。」
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM24H5G_U6A520C1FF2000/
 (どちらも米国ではタブーに近い)枯葉剤≒原爆、(どちらも米国が支援した政権の消滅をもたらした)ベトナム戦争≒日米戦争、という形で、日本人に、自分の広島訪問の意味を読み解いて欲しい、というメッセージをオバマは発したんだよ。
 もう一つは、オバマが(日本がオランダから解放した)インドネシアと(日系人の多い)ハワイで幼少時代を送り、(米国を呪ったペーパーを書いた)ミシェルを結婚相手として選び、(米国における人種主義非難を続けてきた)ライト師を自分達の導師としてきたことを思い出せばいい。
 この点については、オバマやミシェルやライトについて私がかつて書いたことを振り返って欲しい。

 関連記事だ。↓

 <比較的まともなもの。↓>
 「・・・当の被爆者を含め、日本では今回のオバマ演説の評価が高く、「事実上の謝罪」とまで捉える向きが多い・・・」
http://diamond.jp/articles/-/92075


 リフレーン
 防衛キャリア30年大田述正
 最大の安全保障はアメリカからの独立
 http://blog.ohtan.net
(皆さんとディスカッションをクリックしてください)


 リフレーン2
 日本と中国をいつまでも仲違いさせておくことは全欧米諸国の、ここ百年の基本戦略である(藤原正彦管見妄語」162、週刊新潮31号、平成24年から)