豊丘時竹の続続「平素の戯言」

エッセイでもコラムでも随筆でもなく、ミセラニーです。

親は勝手

若いころは自分がなんとか偉くなりたくて、たいして仕事もできないのに無理してやっていた。努力してるのは自分だけだと考えていたのである。そしていまや、子供が独立し、後はいかに死んでくかだけが残された仕事という年代になった。
そうすると、子供が仕事で四苦八苦してるのが聞こえてくる。そんなに頑張らないでとにかく病気などしないで適当にやんなさいよ、と伝えたくなる。出世だとかいい仕事などはいいんだよ、と言いたくなる。
子供だって少し、いやひょっとして大いに無理をして、いい仕事したいに違いないのに、親は、そんなことはいいからと無事だけを願う。だから勝手だと思うのです。