豊丘時竹の続続「平素の戯言」

エッセイでもコラムでも随筆でもなく、ミセラニーです。

上はかわいそうだね

 兄弟の上はかわいそうだな、と見てていつも思う。お母さんに甘えたい年ごろに、もうがまんを強いられる。
 お母さんは、上の子供にまで手が回らない。下はだっこするが、よちよち歩きでも上は歩かされる。私が見れば、上だってだっこしてほしかろうにと考えていよう。
 でもそれでいいのだろう。めぐりあわせである。小さいときから少しずつ傷ついて育った方が、ある日とつぜんどっと傷つくより確かにいいかもしれない。二人の子供を連れたお母さんを見ると、いつもこんな思いにかられる。