豊丘時竹の続続「平素の戯言」

エッセイでもコラムでも随筆でもなく、ミセラニーです。

筑波学院大学で授業開始を待っている

 今日から筑波学院大学で「日本語教育概論2」の授業である。ロビーで大学生のおしゃべりを聞くともなしに聞いている。娘が「知らねえよ」などとしゃべっている。


 長い夏休みが終わって最初の授業である。オリエンテーションの前に、こんな実技をやらされた。

 日本語教師になったつもりで、夏休み中に、何をしたか、何を考えたか、を、中級日本語クラスに対して、話してみなさい、という実技である。聴講生3人を含めて、全員8人が、教壇に立って話させられた。レポートは、<今日の活動の感想・今学期の授業への抱負など>を提出すること、であった。提出資料は、自分の話題メモ、グループメンバーの話、今日の活動の感想・今学期の授業への抱負など、の三つの項目があった。

<自分の話題メモ>
 女房、次男の妻、私の三人で茨城空港からソウル旅行したことを話した。①韓国では我が国と同じ程度の契約の概念がある。それは劇場で出発前の契約時間とは違う時間に割り振られたが、帰りにおわびのしるしとして、お土産をくれたことで、感覚が我々と似ていて、かつ計約を破ったと考えていることが分かった。②次男の妻の友人が遠方からわざわざ会いに来てくれるなど、日本にいてネットなどに見る様子とは違い、親日的である。③現地の言葉をなまじ知っていて、ちょっと怖い思いをした。以上のことを話した。
 三点に分けたのがよかった、と評価してもらった。

<グループメンバーの話>
 自動車免許をとった学生、バス釣りに行った学生、祭つくばに参加し嵐のコンサートに出かけた学生、引越しに三つあると話した学生など、内容豊富な夏休みであったことが、なかなかによく分かるコミュニケーション授業になった。

 先生の夏休み
 先生も夏休みをどう過ごしたか説明された。ブラジル人学校とコンタクトをとった話であった。北条に「虹の架け橋」という学校があり、2歳から17歳までのブラジル人を預かっていた。毎月5万円であるが、近年それが払えない人も多いという。金額を下げて預かる時間を減らしたり、いろいろ工夫をしている。大人に対するのと子供に対するのとでは、日本語教育は違う。子供は成長とセットになっている。今後は定時制高校、通信制高校の先生に、定住外国人の教育を任せる趨勢にある。
以上のようなお話だった。うまくまとめられなかった。北条は近いので、一度訪問しなさいと勧められた。

<今日の活動の感想。今学期の授業への抱負など>
 日本語クラスの夏休み明けの最初の授業において学生に、夏休みに何をしたか、何を考えたか、を話をさせ、しかも話したことをほめることは、すばらしい教育効果があると考える。その理由は以下の三点である。①夏休み中の生活の総括・反省[いやな言葉だ]ができる。②日本語の進歩の状況が分かる。③自分を肯定してもらうことで自信になる。

 我々がやったことは、日本語学生に見本を示すことだったと思うが、つまずかずに日本語教師らしくはっきりとした言葉づかいで、大きな声で分かりやすく説明することは、なかなか難しいことが分かった。だからあらかじめ予習しておかねばならないと思う。学生は、とっさに話をさせられるから、日本語の進歩はかなり現れてくるので、いい判定材料になると考えた。

 知識偏重でない大学の余裕のある日本語教育授業なので、ゆっくりと勉強ができる。今学期も、実習をまじえた講義を期待する。


 リフレーン
 集団的自衛権の行使を首相に決断させよう
 http://blog.ohtan.net/archives/52004075.html


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