豊丘時竹の続続「平素の戯言」

エッセイでもコラムでも随筆でもなく、ミセラニーです。

野田前首相の日本再軍備「独立」政策

 太田述正コラムからコピペ(太字一部を赤字)する。コラムのURLと書誌的事項は前項を参照してもらいたい。

<七氏>(同上)

 太田さん!もうちょい詳しく教えて!  「やっと分かった!野田前首相は、消費税解散を含め、「ハト派」受け皿の民主/民進党弱体化を図り、「タカ派」自民に踏み絵突き付け。」(コラム#8592)
西郷隆盛江藤新平らが明治維新後、急に耄碌したように見えるのは私だけじゃないだろうが、仮に耄碌したんじゃないとすると、彼らの維新後の言動をどうしたら合理的に説明できるか、私見を以前記したことがある(コラム#8115)。 それに対し、野田前首相については、首相在任中、真正タカ派的政策を次々に、かつ、急速に推し進めた、という見方をしている人が殆どいないんで困っちゃうんだが、間違いなくそうなんだな。  だもんだから、その野田が、退任直前の消費税/議員定数改正解散をやった瞬間から、急に耄碌しちゃったように私には思えたんだな。  だって、民主党惨敗が予見できた解散をやったと思ったら、今度は、自分の選挙にすら弱く、かつ、見識もない海江田が後任になるのを「放置」し、次いで、安保音痴でかつ政治家に全く向いてない岡田を推薦し、今度は、(私もつい最近まで気付かなかったが、)言動に脇が甘過ぎ、政策も語れない蓮舫を推薦した、ときたもんね。  つまり、彼は、どう考えても、民主/民進党を弱くしよう、弱くしよう、と画策してきた、としか思えなかったワケ。  そこで、ひらめいたんだな。
 彼も、耄碌したんじゃないんじゃないかってね。
 つまり、自分自身の手でスタートさせた日本再軍備/「独立」政策は、民主/民進党よりも潜在的支持基盤の大きい自民党、とりわけ現在ではその大半を占める「タカ」派をタカ派へと矯正しない限り完遂できないと見、民主/民進党を、当分の間、「ハト」派の受け皿としてまともに機能できない弱体化した状態にとどめさせることによって、自民党単独政権を実現させ、自民党「タカ」派に、「タカ」派のままとどまるか、タカ派へと自主「矯正」するか、踏み絵を踏ませ、後者を選ばせるしかない、と野田は策謀していると考えれば説明がつくってこと。(太田)


 リフレーン
 防衛キャリア30年大田述正
 最大の安全保障はアメリカからの独立
 http://blog.ohtan.net
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 リフレーン2
 日本と中国をいつまでも仲違いさせておくことは全欧米諸国の、ここ百年の基本戦略である(藤原正彦管見妄語」162、週刊新潮31号、平成24年から)