豊丘時竹の続続「平素の戯言」

エッセイでもコラムでも随筆でもなく、ミセラニーです。

 いつものように

 いつものように木曜日の出勤時間である。荒川沖駅六時五十四分発高萩行きに乗った。同じドアから乗る人がもう一人いて、電車が入ってくるときに、私が少し線路ぎわから後ろに下がったせいもあって、私の左側で待っていたその人は、ついと私の前を横切って乗り込んだ。そして右側の手前のシルバーシートに素早く座った。
 なんという素早さだろう。大した要領のよさだともいえないが、要領のいいやつにはなかなか敵わない。じつにすばらしくすばしっこい奴だ。

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