豊丘時竹の続続「平素の戯言」

エッセイでもコラムでも随筆でもなく、ミセラニーです。

蕎麦の美味い土地

私が旅行に行きたいと思う土地は、蕎麦の美味い土地であることが多い。魚料理が食いたくて旅に出ることは滅多にない。選んで蕎麦の美味い地方へ行こうというより、結果として蕎麦の美味い地方を選んでいることが多い。茨城県県北も蕎麦では知られた地方だと考えていたが、まだ茨城大学助教授だった時に、教授、私、助手と卒論の学生とで、宴会に出かけたところで、北茨城方面からの学生がいて、ついそちらは蕎麦が美味いよね、というようなことを口走ってしまった。学生の怒るまいことか、「蕎麦が美味いなどというな。蕎麦なんか誉められるしろものなんかじゃない」といった意味のことで、えらい剣幕でどやされてしまった。以後その学生と飲んだことがあったかどうか覚えてないが、覚えてないのは、たぶんその後は飲んだことがないのだろう。とにかく北茨城地方については蕎麦が美味いとうっかりほめてはいけないと胆に銘じた次第である。今となってはなつかしい思い出であるが、まあしかし、二度とあの学生さんとは出会いたくないのが、正直なところである。(02:26)

 リフレーン1

 防衛キャリア30年太田述正

 最大の安全保障はアメリカからの独立                                                                           https://www.ohtan.net/report/pdf/ohtan-blogtitle.pdf

 リフレーン2

 日本と中国をいつまでも仲違いさせておくことは全欧米諸国の、ここ百年の基本戦略である(藤原正彦管見妄語」162、週刊新潮31号、平成24年から)