豊丘時竹の続続「平素の戯言」

エッセイでもコラムでも随筆でもなく、ミセラニーです。

補講

 本日、6月22日、6月29日の二回の休講の補講を行った。7月の土曜日を補講期間と定めてあるので、学生諸君には申し訳ないが、大学の休日である今日、それも2回分まとめて講義させてもらった。土曜日である。予習が十分できないことを想定して、「人工授精」「胚移植」という私が得意としている二つの分野を取り上げた。スムーズに進んだ。
 試験問題も出した。性周期の同期化をするのにPGF2アルファーを使うが、これを10〜12日間隔で2回注射すると同期化できる。そのメカニズムを問う、という質問で、試験まで考えておくように伝えた。数人の学生が居残りして、解答を考えていた。その過程で、性周期中のホルモンの消長まで黒板に書き始めた学生もいた。
 してやったりである。一方的に私が話すだけより、自発的によく考えてくれる。講義の途中で問題を作ってそれで試験をする、と言うと、否応なしに考える。
 なおここまでのことは、ウシをモデルにしてのことである。