有名な高見澤孟先生の講義である。現在の日本語の特に海外における事情を、かなり詳しく話された。
海外勤務希望者が激減している。千駄ヶ谷を終えただけでも就職できる。二年やってくれば、海外経験二年教育経験二年が達成される。国際交流基金の条件を満たせる。
日本語教師の需要は多い。
労働力人口は2050年には4000万人となり、2000年の半分になる。補うために1000万人移民計画がある。これはいずれ近いうちに実現する。受け入れる条件は、職業的能力があること、日本に来たときに日本語ができることである。このときの日本語を教えるために現地(出身国)での日本語教師が全然足りないのである。また政府は国立大学を守りたい。そのために、日本語教育を国立大学に回したい。その面からも、日本語教師は足りないのである。
移民はある程度本国で日本語をやってきてもらいたい、というのが政府の立場である。しかし80は欲しいジャパンセンターが今は17しかないのでは、日本語を普及するにはとうてい足りない。今後ジャパンセンターが増えるから、この面からも日本語教師は望まれる。
移民の職種
高度技能人材→IT、バイオ、医師、弁護士→2級→10万人
職業技能人材→介護士ほか→2級→8〜10万人
一般職業人材→労働者→4級〜3級→38〜40万人
これで1年間に総数60万〜68万の人材が必要となる。
本国で日本語を学ぶことが必要とされる。かくして海外では日本語教師がたくさん必要である。中国か特に需要が高い。
国際交流基金の調査を基に320万人の日本語受講者がいる。ただし国際交流基金は65歳までである。それを越えるとシニアボランティアになる。
これからはベトナムである。ベトナムはストライキが多い。しかし、ストライキで生じた損失はベトナム政府が保証するという。ベトナムは二千年間、中国の植民地であった。その後二百年間、フランスの植民地であった。食い物がうまくないわけがない。
海外日本語教師の要件
①サバイバルレベルの現地語
買い物ができる。道が聞けて答えが分かる。
②日本語の正確な運用能力、談話構成能力、社会言語能力
③日本語に関する知識
④現地の教育事情
⑤異文化対応能力
⑥学習者心理に関する知識
あなたのクラスをどのように運営するつもりか?
→学生の不安を取り除き、リラックスした雰囲気を作りたい。
学習ストラテジーを確立することも大切である。
⑦日本に関する一般的常識
⑧雇用条件の資格
日本語教育能力試験合格が望ましい。千駄ヶ谷420時間は有力な資格である。
日本語教師は、近い将来売り手市場になる。
リフレーン
日本は原爆をもとう。
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