豊丘時竹の続続「平素の戯言」

エッセイでもコラムでも随筆でもなく、ミセラニーです。

「右」も「左」も間違ってる

 慰安婦慰安所について、「右」も「左」も間違ってると太田述正コラムにあった。「軍が関与したのは衛生面の管理だけという保守派の主張が、明らかな嘘だということがよくわかるだろう。・・・」というところが注目される。
<太田>からその節が終わるまでは長いが、コピペ(太字、一部赤字)する。書誌的事項、URL(イタリック)はコピペの直前に置く。


太田述正コラム#7167(2014.9.8)
<皆さんとディスカッション(続x2379)>
URL;http://blog.ohtan.net/archives/52209051.html
<太田>


 日本通で日本シンパのガイジンでさえ、いかに日本文明が分かってないかってことですねえ。
 文化の相対性も文明には優劣があるってことも分かってるつもりなくせに、アングロサクソン文明が最優だって観念から逃れられないんだよね。
 それより優位の文明が世界にあったとしたら、という思考実験が連中にはできないんだよ。
 カワイソーとしか言いようがないが、碌な発信をしてこなかった日本の知識人、とりわけ戦後の日本の知識人の罪は大きい。
 それにしても、そんな連中が世界中の人々のタテマエ上の性意識等を規定してるんだからいやんなるね。


 関連だ。
 だからどうした?
 慰安婦慰安所も、立派な職業であり職場なんだよ。
 但し、「右」も「左」も本件について間違ってる、という点についてはその通りだ。↓


 「・・・『初級作戦給養百題』。昭和16年に陸軍主計団記事発行部が発行した、いわば経理将校のための教科書<の>・・・表紙はハードカバーで、「日本将校ノ外閲覧ヲ禁ス」という文字。その9ページ目、第一章総説に、師団規模の部隊が作戦する際に経理将校が担当する15項目の「作戦給養業務」が解説されているのだが、その最後の項目「其他」の解説に以下の任務が列挙されてい<る>。
1 酒保ノ開設
2 慰安所ノ設置、慰問団ノ招致、演藝會ノ開催
3 恤兵品ノ補給及分配
4 商人ノ監視
 ようするに、陸軍の経理将校向け教科書に任務として「慰安所ノ設置」が掲載されていたのである。軍が関与したのは衛生面の管理だけという保守派の主張が、明らかな嘘だということがよくわかるだろう。・・・ 保守系メディアはこうした事実を知っていながらそれをネグり、あらかじめ強制連行の定義を「軍が銃剣を慰安婦に直接突きつけて連行した」という非常に狭いものに限定し、それを否定することで、巧妙に情報を誘導してきたのである。朝日が歴史を捏造したというなら、産経をはじめとする保守メディアもまったく同罪なのだ。
 しかも、中曽根首相、今回の鹿内信隆フジサンケイグループ元議長の<かつての>発言<から>・・・はっきりしたことがある。それは、彼らが従軍慰安婦に対していささかも自責の念を抱いていない事だ。それどころか、まるで笑い話のように、「慰安所をつくってやった」「女の耐久度とか消耗度、それにどこの女がいいとか悪いとかまで決めなきゃならない」と語っている。
 狂気のるつぼだった戦中ならともかく、戦後20年以上たってもこんな発言を嬉々としてでき<た>というのは、そのベースに「女性はセックスのための使い捨ての道具」という差別意識が横たわっているという事に他ならない。そして、このメンタリティは、従軍慰安婦像に紙袋をかぶせるような性差別ギャグを嬉々としてほめたたえる今の右派メディアや嫌韓本、百田尚樹などの右派言論人にもしっかりと引き継がれている。・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/9228553/


 リフレーン
 集団的自衛権行使を首相に決断させよう
 http://blog.ohtan.net/archives/52004075.html


 リフレーン2
 日本と中国をいつまでも仲違いさせておくことは全欧米諸国の、ここ百年の基本戦略である(藤原正彦管見妄語」162、週刊新潮31号、平成24年から)