豊丘時竹の続続「平素の戯言」

エッセイでもコラムでも随筆でもなく、ミセラニーです。

朝鮮半島の人々が一番傷ついていることは

 日本による植民地支配が「近代化の原動力」になったことである。


 太田述正ブログ(#4187)からその部分を貼り付ける(太字)。詳しくは、URL(http://blog.ohtan.net/archives/52013758.html)によっていただきたい。太田氏以外の方の言葉も混在しているし、また、この発言に似た発言は#4187以外にも何回か出てくるが、たまたま貼り付けようと考えて探していたときに最初にぶつかった今回のもので代表させた。


<太田>

 逆です。

 某拓殖大学教授や産経の主張子のように、朝鮮半島の人々、とりわけ韓国の人々の多く、特に指導層が、百も承知しており、だからこそ最も傷ついているところの、「日本が朝鮮半島の近代化の原動力となった」という事実、すなわち塩、を韓国の人々の傷口にすり込むようなことをやるのは、「イマジネーション」に欠けた頭の悪い(「能力」に欠けた)ことであって控えるべきだ、という趣旨です。

<ダック>

 <他方、>太田さんの

 「日本による植民地支配が「近代化の原動力になった」ことこそ、朝鮮半島の人々が一番傷ついてること…」

というのはつまり、

 「朝鮮半島の人々が一番傷ついていることをわざわざ取り上げるということは、相手の嫌な部分を取り上げることになるわけだから、櫻井氏のいう『未来を展望するための…』というのには逆効果だ」

という認識でいいんでしょうか?
 馬鹿ですいません。これからコラムをみて勉強します。

<太田>

 既にお答えしたように、そのような認識であれば、大変結構です。



 太田述正氏のブログにはいつも啓蒙される。ただ、私は三十何回も、日本政府が中韓に謝罪してきたことに、またかよ、と中韓を恨む気持ちがわいてくる。しかしこれは、産経新聞を読んでいるせいかもしれない。

 ところで、太田述正ブログのすごいところは、謝罪発言に対する見方や使い方にあたることまで述べていてくれることである。それは、例えば以下のとおりである(#4183、太字)。詳しくはURL(http://blog.ohtan.net/archives/52013031.html)を参照されたい。



<太田>

 当時は高成田君に若干配慮したんだけど、この際、誤解がないようにしておきましょう。
 彼の雑駁な2値的指摘はおかしいんだな。

 村山談話は不当でも何でもないのであって、むしろ、もっとひどいことを植民地でやった米国等の欧米帝国主義国全部が、村山談話のラインより更に深く謝罪をするように、米国に促すべきなのです。

 東京裁判は不当だけど、それは、東京裁判の正当性を認めれば、戦前の日本と同じようなことを戦中と戦後に東アジアでやった・・戦争犯罪先の大戦でしでかし、日本型帝国主義戦争と戦争犯罪朝鮮戦争ベトナム戦争でしでかした・・米国も、論理必然的に断罪されなければならなくなるからだ、と米国に説明すればいいのです。
 太田史観を米国民に吹き込まなきゃならないので、一朝一夕にはいきませんが・・。

 河野談話は、政治的談話であって、(裏付けられた)事実に立脚したものではない、と米国に対して主張し続ければいいのです。(強制連行を裏付ける事実は発見されていない、日本では裏付けられた事実に立脚しない謝罪が行われることがある、と「事実に基づいて」説明する。) 

 以上のような主張をすることは、反米でも何でもないのであって、私に言わせれば、むしろ米国のためになることであって親米的いとなみだと思いますよ。

 なお、今回の首相談話
http://www.asahi.com/special/minshu/TKY201008100189.html
全く問題ないんじゃないかな。
 こういう話はセクハラと同じで、2者間の関係いかんによって左右されるのであって、オレはそんなつもりじゃなかったと言ってもしょうがありません。
 謝罪だけで済む見きわめさえついたら、大いに謝罪すりゃいいんですよ。



 でも再度、日本国の首相などが、謝るたびに、またかよ、となる気持ちはなくならない。



 リフレーン
 集団的自衛権の行使を首相に決断させよう
 http://blog.ohtan.net/archives/52004075.html


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