豊丘時竹の続続「平素の戯言」

エッセイでもコラムでも随筆でもなく、ミセラニーです。

『保守の心得』のまとめ

『保守の心得』(倉山 満)を、私なりにまとめると、次のようになる。以下はパソコンから入力する。(ここまでは上記の時刻に携帯から入力した16:30記)


 日本の国家体制は、政治体制の上に天皇がいるということである。本来この一言で尽きているのだが、本はもっと詳しく書かれている。それらを足していく。


 政治体制の上に天皇がいるというのは、「いざ」というとき、日本国の本来の持ち主としての天皇が、麻痺した政府を回復する役割を担うということである。

 しかし「いざ」と(一時中断する11:14記)いうときにいたることが起こらないようにするために、我が国に蔓延している「理性的な議論をさせない同調圧力」を阻止できる国に変えていく必要がある。そうするためには、国会でよい論争をした議員の発言を、インターネットを使ってすぐに拡散する活動をすることである。「成熟した保守」の活動はこれである。
[これはめちゃめちゃ大変な作業である。国会討論をしっかり見なくてはできないではないか。あんなつまらない放送はないと考えていたが、理性的な議論を日本に根づかせるには、越えねばならない壁のようだ。きつい]


 上が、具体的提案のもっとも大切なところであるが、倉山氏は、昭和天皇の次の言葉を引いて、さらに三つの提案をしている。

 昭和天皇の言葉は、明治大帝の遺訓である「憲法を遵守すること、財界を安定させること、外交で無理をしないこと」の三つである。倉山氏は、これら三つは、現在においても喫緊の課題であるとして、次のように提案した。

 財界を安定させることについては、今の日本は、景気(倉山氏は経済と表現しているが、私、豊丘時竹は、これは景気でなければならないと考えた。経済を良くする(立て直す)には、財政の赤字を解消することがまず必要である、と持って来られるからである)を回復することが第一である。そのためには消費税を廃止することである。
 外交で無理をしないことについては、敵味方の識別と優先順位を間違えないことである。当面、最大の敵は、拉致被害者を帰さない北朝鮮とその後ろの中国である。このことを忘れてしまうほどに今の日本の外交はリアリズムが欠けている。それは日本国憲法平和教育に依るのである。九条を残せさえできれば日本がつぶれてしまってもいいと考える人が日本にはいるのである。それほど平和教育が日本に害毒を流しているのである。
 憲法を遵守すること、というのは、大日本国憲法のことで、まず現日本国憲法を改正するという考えを捨てることである。大日本国憲法の成立の由来から考えていくのが正しいのである。


 ここまでまとめてきて、こういう内容であったと思うが、私の勝手な解釈を入れ過ぎてしまったと反省している。どこからどこまでが本のなかにあったことで、どこが私の受けた印象を書いたかさえ判然としない。このことを深謝する。しかし、本全体から受けた印象はこうであったと思う。だから本の評論にはなってないのは確かである。氏の考えを故意に曲げて、つまり曲解している虞が強いと我ながら思う。さりとて自分が一人で考えたものではないことも確かである。


 リフレーン1
 集団的自衛権行使を首相に決断させよう
 http://blog.ohtan.net/archives/52004075.html


 リフレーン2
 日本と中国をいつまでも仲違いさせておくことは全欧米諸国の、ここ百年の基本戦略である(藤原正彦管見妄語」162、週刊新潮31号、平成24年から)