豊丘時竹の続続「平素の戯言」

エッセイでもコラムでも随筆でもなく、ミセラニーです。

実においても、日本は米国の属国

 太田述正コラムからのコピペである。コピペの出発点と最終点は紫色で示し、注目してもらいたい部分は赤字で示した。 
 コラムのURL(イタリック)と書誌的事項はコピペの直前に置く。


 実においても米国の属国になった、というところをコピペしたかったのだが、どうしてそんなことになったのか、については、前段が必要だったのでコピペが長くなってしまった。今、日本がやらなければならないことは、アメリカを助けるために、軍事費を増やし、軍備を充実することなのであろう。太田氏はそう言っているのだと私は考えている。


URL;http://blog.ohtan.net/archives/52257658.html

太田述正コラム#9026(2017.4.11)
<皆さんとディスカッション(続x3309)>

<太田>(ツイッターより)
 
{途中一部省略}


 「…東西冷戦が終わって、新たな国際紛争時代に入り、国の教育改革は経済的要請に加えて軍事的要請の比重が高まった。安倍流教育政治がそれまでと異質なのは、そのためだ。
 私はこれを冷戦後の新ナショナリズムとして、戦後保守のナショナリズムとは区別したほうがいいと考える。
 「戦前回帰」「復古主義」という批判は遺憾ながら的外れで、実は右翼も保守も天皇も伝統も国体も、理念や思想らしいものがあるように見せるための「借り物」にすぎず、実態は旧来と違った形の「部分的な戦争」参加も含めた新たな国際競争を生き抜くため国家総力戦体制を手探りで、言葉を変えればかなり行き当たりばったりで作ろうとしているのではないだろか。…」
https://mainichi.jp/sunday/articles/20170410/org/00m/010/001000d
 森友「事件」をここまで懸命に考えた毎日の記者に拍手しておこう。
 確かにこの「事件」、冷戦終焉後の日本の「右」の退廃ぶりを白日のもとに晒してくれたわけだが、この記者の「分析」の限界を指摘せよ。

ブービータスキチ>(同上)

 属国を「是」とした国民「総意」の産物の数々だってことだ。
 戦後の自民党という国賊集団の歴史=日本国民の歴史であり、この記者はその核心に辿り着けず。

<太田>

 そりゃそうなんだが、戦後の「右」と「左」の政治勢力のリーダー達は、大部分は無意識的ながら、暗黙裡に連携しつつ、(しかも中共とさえ事実上連携しつつ、)米国をして、日本を経済的に庇護させつつ、冷戦を戦い続けさせ(=対露(ソ)抑止をやらせ続け)、その間に日本は総動員体制を解除しないまま経済高度成長政策(=軍事費負担能力の高度成長政策)を追求することで対露(ソ)示威を行う、という戦略をものの見事に遂行していた、というところまではよかったんだけど、日本が、冷戦に勝利した(=冷戦終焉の)瞬間、国民の暗黙の総意の下、総動員体制が自然解除され経済高度成長を終わらせたまではともかくとして、いずれにせよ今度は、「独立」を果たし、世界の警察官役の一端を担うための再軍備をやらなきゃならなくなったのに、それを担う政治勢力が生まれないまま「左」の政治勢力極楽往生を遂げて消え去ったのに対し、「右」の政治勢力は、単なる宗主国米国の買弁(=ゾンビ)に堕した形でこの世に留まって現在に至ってるってワケだ。
 その結果、それまでは名だけだったのに、実においても、日本は米国の属国・・ハイポリティックスを完全放棄した存在・・になってしまったということ。  冷戦終焉後の日本の政治勢力の、このゾンビ状況を端的に象徴してるのが、日本の、とりわけ自民党政権の、歴代首相の質(=学歴、キャリアパス等)の急速な低下であり、閣僚の質の劣化だ。
 第一次安倍内閣の時もひどかったが、第二次安倍政権じゃ、安倍夫人まで乱入した形で更にひどくなっている。↓

 「逆上大臣、泣く大臣、守る首相と問題企業の同根--復興相問題に映る、資質なきリーダーの「見下し力」・・・」
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/15/200475/040700100/?n_cid=nbpnbo_mlpum
 「出来の悪い大臣が多すぎないか--稲田、今村、金田・・・この人たちで大丈夫?・・・」
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/49694?utm_source=editor&utm_medium=mail&utm_campaign=link&utm_content=list


 リフレーン
 防衛キャリア30年大田述正
 最大の安全保障はアメリカからの独立
 http://blog.ohtan.net
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 リフレーン2
 日本と中国をいつまでも仲違いさせておくことは全欧米諸国の、ここ百年の基本戦略である(藤原正彦管見妄語」162、週刊新潮31号、平成24年から)