豊丘時竹の続続「平素の戯言」

エッセイでもコラムでも随筆でもなく、ミセラニーです。

時間を下さい

 政治家の言葉です。
 選挙民との対話集会などで質問や要望が出た場合の答弁による対応方法について、年若い古い友人に教わった。質問者ないし要望者の意見に対して、五分間答えるとして、四分三十秒は、すばらしい要望です、いいご意見です、とほめ言葉だけを述べるのだそうである。あとの三十秒で、「しかし多少検討すべきこともありそうなので、お時間をください」と答えるという。
 すばらしい。政治家とはなんとすばらしい人材であることか。そう感じた。そのことをつかんだ年若きわが古くからの友人もすばらしい。

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