豊丘時竹の続続「平素の戯言」

エッセイでもコラムでも随筆でもなく、ミセラニーです。

社会言語学1、2

 誰が、どんな言葉を、誰に対して、いつ話すか、という疑問に対して生まれたのが「社会言語学」である。

 話し手の属性などに注目して、使う言語形態を決めようとする静的アプローチ、言葉の働きは話し手と聞き手の間の人間関係の修正・変更であるので、そのことについて調べようとする動的アプローチがある。

 言葉の変異の要因
 言葉の使用者に関わるもの(地域方言、社会方言など)、使用される状況に関わるもの(スタイル、レジスター)がある。

 言語の変化
 けっこう速い。意味、音、文法が変化し、外来語などもある。

 ウィリアム・ラボフは、顕在的権威、潜在的権威のどちらの側に変化するかということを、例を調べて示した。その結果、中の下、の層の人々が「言語変化の推進役」になっていることが明らかになってきた。

 言語の発生は分かってないが、消滅は分かっている。一度消滅した言語は復活しないと言われている。ヘブライ語だけはイスラエル建国で復活した。ラテン語はフランス語などとして残っている。

 言語政策は二言語教育法と一言語主義の綱引きがアメリカなどではある。カナダは二言語が共存している。

 社会方言
 社会的要因によって生じる変異を社会方言という。社会的要因は、社会的階級、性別、年齢、人種(民族と考えてよい)がある。
 Uと非Uによって言葉が違う。
 ジャーゴンテクニカルタームのこと)も社会方言である。

 差別語は言い換えがなされている。言語学会では、言葉を変えれば差別も変わる、と考えている。

 若者言葉に代表されるが、共感する人と同じ言葉遣い・発音などを採ろうとする傾向がある。収斂という。

 人種と言語では、AAEが有名である。

 二言語話者の間では、メンバーシップを確立するためや、話し手聞き手の間の交渉の手段として、などのために、コード・スイッチングが起こる。二つの言語が談話、文、単語、形態素のすべてのレベルで起こる。

 社会言語学総論といった感じの授業であった。


 リフレーン
 日本は原爆をもとう。


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