文
伝統文法では、文とは「まとまった考えを表す語の集まりで、一つの思想・感情を表し、主語と述語からなる」と定義する。
ブルームフィールド(構造主義)は、「独立した言語形式で、いかなるより大きな言語形式の文法構造にも含まれないもの」と定義した。
ただ母語話者は直感的に文を意識できる、とされている。
文法範疇
名詞に関連するもの:名詞のグループ分けである
性
名詞にかかる形容詞なども性がある。
格
日本語は格助詞が表す。
格変化
人称は何によって区別するか→代名詞
定、不定
あるところ(不定)におじいさん(不定)がいました。おじいさん(定)は山へ…
では、助詞の使い方で定・不定が分かる。
動詞に関連するもの
アスペクト
日本語は従属節ではテンスよりアスペクトが優先する。
ムードとモダリティ
日本語では、ムードははっきりしない。モダリティがある。
ボイス
被害の受け身に注意してもらいたい。
語順
語が順に出てくることを、言語の線状性という。しかし階層的な構造を持っている。すべての語は対等に並んでいるわけではない。二つ以上の意味にとれてしまうことを、構造上の曖昧さという。
直接構成要素分析(IC分析)
構造体…語の集合体でそれ自体意味をなすもの
構成要素…構造体を作り上げているもの
IC分析
構造体を作り上げている二つの構成要素に分けていき、最小の構成要素に至るまで分けて、文の内部構造を明らかにする方法である。
チョムスキーの生成文法
人は頭の中に言語獲得装置を持っていて、かつ普遍文法を持っている状態で生まれてくる。
その文法は有限な規則からなっている。記号と式を導入することによりそれらの規則は明らかになり、深層構造を明らかにすることができる。
記号と式を導入してつくる、文や句の内部構造に関する規則を、区構造規則(Pルール)とよぶ。それを使って文の構造をあらわしたものが「標識つきの樹形図」である。樹形図により文の内部について説明できるようになった。
言語学の授業は今日で終了した。おもしろかったが、「言語学」という学問はすべて外国の学問を日本語に翻訳したものだと私には思われた。もちろん表面をなぞっただけであろうから、言語学の深奥までは分らない。日本人による業績までこなかっただけかもしれない。
リフレーン
日本は原爆をもとう。
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