豊丘時竹の続続「平素の戯言」

エッセイでもコラムでも随筆でもなく、ミセラニーです。

対照言語学4、指導法6(聴解法)

 対照言語学は、まず「語」の対照から始まった。これにはいくつかある。

 ゼロ対応
 対応するもう一つの言語の言葉に対応する言葉がないもの。「鳥居」、「浴衣」など。文章で説明することになる。
 一対一対応
 対応するもう一つの言語の言葉とずれがないもの。東西南北前後左右、数字。一対一対応はしていても、含蓄的意味が異なる場合がある。黄色とyellowでは、そのイメージが異なる。山と丘には「mountain」と「hill」が対応するが、両者の境目が異なる。
 一対多対応
「にわとり」に対して「chicken」「rooster」「hen」などが対応する。
 表現構造
 日本語は、「なる(変化する)的言語であり、英語は、「する」的言語である。
「春になった」と「Spring has come」に現われている。

 
 文化的と言語行動

 本名を使わないようにすることは、世界で広く行われている。

 レヴイ・ストロース
文化人類学構造主義を取り入れた学者である。

 ダイクシス
 発話の場にいなければ理解できない性質、のことをいう。代名詞や・こそあ・などがそれだという。


 聴解指導法
  聴解を教えるのが難しい理由
   音声は瞬時に消える
   比較ができない
   母語の音韻体系の影響を受ける
   同音異義語が多い
   話し手の持つ要素が影響する

  教室外の日本語は教室内の日本語と何が違うか
   知らない言葉が出てくる
   文体が違う(くだけた感じの表現と縮約形を多用する)
   速さ
   聞き慣れた先生の声ではない
   省略した言葉が多い

 「聞く」レベルの向上
   まず聞き取れること。それには音の知識が必要である
   単語を言って書かせる。生徒に発音させる。録音して先生の音と比較する
   音が聞き取れるようになったら、内容を理解する訓練をする
   訓練の仕方には、情報取りと大意取りがある



 リフレーン
 日本は原爆をもとう。


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