豊丘時竹の続続「平素の戯言」

エッセイでもコラムでも随筆でもなく、ミセラニーです。

再度言う産経よ反論せよ

 太田述正ブログから貼り付ける(太字)。この文言に対して産経よ反論せよ。
「再度」と書いたのは、以前にも「反論せよ」と書いたことがあったような記憶があるからである。「太田述正ブログ」は、産経新聞はどうしようもない新聞だと言っているように私には思われる。 
 産経新聞よ、ひそかに産経新聞しかないと考えている購読者をどうか頼むから失望させないでくれたまえ。ただし間違っても、『「太田述正ブログ」は読むな』なぞとは言わないでくれたまえよ。



URL:http://blog.ohtan.net/archives/52035284.html
<太田>

 「右」の人達に産経を読むの止めさせる方法ないもんかねえ。
 このどうしょうもない「主張」を見てくれ。


 「・・・丸山氏が起訴見送りなどで「近い将来、日本は中国の属国化する」との懸念を示すと、仙谷氏は「属国化は今に始まったことではない」と語ったという。
 属国とは宗主国に対し従属関係に置かれ、主権の一部を取り上げられることなどを指す。「属国化」発言が事実なら、官房長官の責任は極めて重大だ。日本国の主権・独立を守る意識が完全に欠落していることを意味するからだ。国民もそうした人を中枢に据える政府を信頼できまい。辞職や罷免に値する発言である。・・・」
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/101020/plc1010200249002-n1.htm


 いいかい。
 「属国」という言葉を「特定の国への配慮に欠いた外交・安全保障政策を進めることができない」という意味で用いているとすれば、日本が中共(や韓国等)の属国になったところで何の問題もないし、他方、「属国」という言葉を「法的に特定の国に外交・安全保障の全部または一部を委ねていること」という意味で用いているとすれば、日本は中共の属国ではあり得ない。
 「左」の仙谷は、恐らく前者の意味で「属国」と言っているのだろうが、「右」の丸山と産経がどちらの意味で「属国」と言っているのかは必ずしも明らかではない。 

 しかし、どちらの意味で「属国」と言っておろうと、論理的には、丸山も産経も、一、日本が米国の「属国」であると思っていないのか、二、そう思っているけれど、米国の「属国」であることには何の問題もないと思っているのか、のどちらかだということになるはずだ。
 私は一だという気がするな。
 つまり、丸山と産経は、どうやら、その「属国」になっても問題がない米国のような国に関しては、日本は、実態的にも法的にもその国の「属国」たり得ない、と思ってんじゃないか。
 つまり、彼等は、「「宗主国サマの国益」=「属国たる自国の国益」とみな」してるんだと思うんだ。
 なんで、こんなひち面倒な議論をするのかだって?
 だって、ボクにとって、冒頭に掲げたような「過激」な「主張」をする産経が米国の「属国」であることを当然視してきた自民党を平気な顔して支持してきたり、「属国化」をあれほど問題にする丸山がそんな自民党、しかも政権末期の自民党、から立候補したりする支離滅裂さは耐え難いからだよ。



 リフレーン
 集団的自衛権の行使を首相に決断させよう
 http://blog.ohtan.net/archives/52004075.html


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