豊丘時竹の続続「平素の戯言」

エッセイでもコラムでも随筆でもなく、ミセラニーです。

コースデザインについて

 日本語検定
 コースデザインの講義の前に、まず日本語検定の紹介があった。6月18日(金)に行われる。1級は先生でも手に負えないが、2級はなんとかなる、とのことである。3級は普通に日本語が使える人との認定になる、という。本検定の掲示広告が筑波学院大学掲示板に張り出されていたので撮ってきた。トップに貼り付ける。申し込み締め切りは5月21日である。

 日本語教育に乗り出した
 文部科学省日本語教育の拡充に乗り出した。日本語が必要な児童が全国で27,000人、各学校あたりに1人はいるという状況になって、拡充せざるを得ないことになったのであるとのことである。

 日本語能力試験
 1級の例題を解いたあと、解説を受けた。
 1級は日本人でも100%とはならないだろう、とのことで、確かにけっこう難しい問題である。ただ、表現力の試験にはなっていないという。また、1級とった人でも、「おはようございます」をどういうタイミングで言っていいのか、分からないものだそうである。目上の人に「おはようございます」でいいのか、などの例を出して説明してもらった。
 1級合格者30〜40%。所さんの笑ってこらえて、で1級の資格をもった人がどれほど優れているかということを調べているが、どんな資格でも1級は優れていることがよく分かる、とのことであった。そして夕方、その番組で、色に関する資格で1級で全国1位、100点満点の人が出ていたので、印象に残った。
 日本語能力試験のN1は依然の1級より難しい。1級をもってる人が受けて、落ちる可能性がある。
 毎年この検定を受けて、毎年受かっている人がいる。


 コースデザイン
 普通には日本で生活できるようになることを目的にするが、ごく特殊の分野のものが読めればいい、という人もいたりする。例えば、特許の文書だけ読めればいい、という人もいたりする。特許の文書は、1文がA4の1枚に書いてある、というような文書である。それを読みたいという人がいる。[それにはそれのコースデザインがある、ということのようだ。]

 ニーズ分析
 どういう日本語を習いたいか、を知る必要がある。しかし、本人だけに聞いてすむものかと言うと、そうではない。例えば、会社で必要なときは英語でやるからいい加減でいい、と本人は言っても、その周りの人に聞くと、そうは言わないことがある。周囲の人のニーズも調べることが必要になることもあるのである。
 
 JSP:特定の目的のための日本語:特許の文書だけ読みたい、などという上記の例
 JGP:一般的な目的の日本語

 教科書46ページ図1の「ナゼ」がニーズ分析である。勉強したいことを勉強してもらうためにニーズ分析するのである。教えたいことを勉強してもらうためにニーズ分析するのではない。

 目標言語調査
 中華料理屋でバイトする人に教える例を考える。餃子の数え方を考える。1枚、一皿、一人前、(1個)などがある。お客はどう注文するか分からないから、これらを全部教えることが必要になる。その人の立場を考えるのが目標言語調査である。日本語のどの部分を必要としているか、を知ることである。

 レディネス分析
  目標言語:日本語を学ぶとき、フランス語を学んだことがある、中国語を学んだことがある、という人は基礎がある程度できていることになる。フランス語の方は、アルファベットを知っているし、中国語の方は漢字を知っている。何を知っているのか、についての情報は大事である。
  プレイスメントテストをした場合、普通の人は普通に受けるが、自分のことを低く見せようとする人もいれば、嘘をついてでも上の方へ行こうとする人もいる。100時間の講義を受けただけで、中級だと主張したアメリカ人がいた、という。
  適性テスト:「め、ぬ、あ」を見分ける力をみるような試験を、適性テストという。「ワ、ク、ケ」、「間、関、門」を見分ける、「医、区、国」の仲間はずれを見分ける、なども適性テストである。これらができるからといって、その人が日本語に向いているかどうか、このテストで分かるとは思えない、という先生の判断が示された。
  学習条件:宿題ができる時間が一日30分しかない人に、1時間分の宿題を出してもしょうがない。このようなことを調べる。機器を持たない人に機器を使う宿題は出せない。

 シラバス・デザイン
 教科書46ページ図1の中の「ナニヲ」にあたるものを作るのが、シラバス・デザインである。「ナニヲ」教えるか、を考えるのである。
 語彙のシラバス:教科書53ページにあるような語彙を教える。
 文法のシラバス:教科書53ページにある。声的感動詞では、例えば「あれ」なども入れられる。
 何を教えるか :ニーズ、目標言語分析などから決まる。

 カリキュラム
 カリキュラムは、シラバスの順序を決めることである。
 日本の小中高はシラバス・デザインはない。文部科学省で教える内容は決められているからである。
増やすことはいいが、削ることは許されない。なにをどうするかだけを決めることになる。1学期間母音だけを教える学校がある。子供たちが大きな声で話すようになるし、よく通る声になる。また発表することを恐がらなくなる。

 評価

 コンサルティング
 学習者に対して、ここが弱いからもう少し勉強しなさい、といったことをアドバイスすることを、コンサルティングという。教えてそれで「はい、さよなら」じゃない。


 ニーズ分析からコンサルティングまでをコースデザインという。学習者が来て、その人のことが分かったら、デザインを変更する。学習者中心の勉強なので、デザインを変更するのである。限られた時間で限られたお金で勉強するので、先生と学習者のやり取りが大切である。テスト→返却→コース変更、と勧める。

 ビデオ
 日本語のリズムは難しい。リズムを覚える練習をしているビデオを見た。


 私の一言:よく分かった。「目標言語調査」が分からなかったが、教科書49ページ「ドコデ」を調べることだとわかる。
 

 リフレーン
 国家反逆罪新法を作ろう。


 リフレーン
 日本は原爆をもとう。


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